Adolf庵 亜奴流布の残日録

Adolf庵 亜奴流布の残日録日々の残日録の日記です

「涼しい留置場がいいや」

 去年の今頃は愛知の津島の別荘にはいってました。

「売られた喧嘩は売られた買うぜ。」


 愛知の津島の飲み屋でおっさん二人にからまれて、口論になって、
「表に出ろや、わりゃあしごうしちゃる。」
 広島弁に近い山口弁なので。
 いきなり殴れて、二人で殴るけるなので、一人を戸田流の小太刀術の投げ技で歩道にたたきつけて、酔っているのか動かないし、もうひとりのおっさん。


 「俺、柔道やってたんだ。」
 「はぁ、わりゃあ柔道馬鹿か。」
  角材でまさに「はだしのゲン」状態。


 先に手を出したのは向こうなのに、パトカーに乗せられているし。
「あのおっさんも傷害やで。」
「お前、やりすぎや。」
 パトカーで警察に連れていかれるときに。
「器物損壊や居酒屋のごみ箱に火をつけてなげたやろ。」


 去年の7月31日。


 警察署に到着。夜勤の警察官と話をして、担当の刑事が入ってくる。
 「これ君の逮捕状。手を出して。」
 時間と容疑と黙秘権の説明を受ける。
 手錠がしまる、冷たいんだな。


・留置場


 まず、所持品の検査、そして、裸になってお尻の穴から性器まで調べられる。
 番号札と着れる下着と服を与えられる。
 他の荷物はロッカーに入れられる、金銭は警察署の会計の扱いになる。所持金の確認、通帳みたいなものを渡される。


 留置所のルールを教えれる。
 刑事もそうだが、当番弁護士を呼ぶ権利を言われる。
 「国選」か「自弁」か選べる。
 国選は国が弁護士に報酬を払うシステム、やる気のある弁護士か適当な弁護士といて、刑の重さも変わってしまう。
 めんどくさく「交通費がかかるわ」国選に言われたので、「妻の父の会社の顧問弁護士をつけます。」弁護費用は30万前後。


・生活


 初日の翌日に「検事」の取り調べの為に、初見といいます。
 黙秘権の説明があります。
 初日は姓名、家族構成、生い立ちなど聞かれます、名古屋地検は可視化されてます。
 たくさんいるので一日かかります、交通事故の加害者もいるし。
 名古屋ではチョコパンと生クリームのパンが出ます、コーヒー牛乳。
 甘いものがないので「調べ」があるとみんな食べるのです。


・食


 かつ丼なんてありません。味噌汁は朝のみ。
 指定された仕出し屋の弁当です。
 (昼おかずが多いときは夜は貧相です。刑務所と違い弁当なのでたりません)
  ご飯が温かい、あくまでも容疑者なので人権配慮です。
 弁当は看守も食べる。
 (看守も同じものを食べます、食中毒や脱走の防止もあります。)


 自弁と言って、コンビニ弁当とか自腹で買う人もいます。自弁は下着や歯磨きは買わされます、手数料が高い。


・住


 取り調べないと基本的に一日、ゴロゴロです。
 図書係りといって刑務所で模範囚が本棚の整理をします。
(看守付き)
 読みたい本があれば渡します。

 北斗の拳の愛蔵版を読みまくってました。あと、鬼平犯科帳。
 本の傾向も調べられるといわれますが、漫画が多かったので飽きないようにしていたみたいです。


 朝 点呼と布団しまい、医師の日は診察、日光浴と運動(看守さんと話が出来て、仲良くなれば少しの融通も利くようになります)


  昼 新聞とお風呂の時間 お風呂は一人20分です。 着替えをもらえます。
(洗濯は警察官がするのて大変です)
  10時と15時にお茶かでます。


夜 晩御飯は18時で晩御飯は粗末だった。自弁を頼む人がおおいのもわかる。
  塩味がないので醤油やソースをごはんにかけて食べる。
  二交代の看守は交代時間、イライラしている看守もいる。
  布団引きで布団を引く、この時間は弁護士との接見が多い、検事の対応の仕方とか、


 交通事故の加害者が多い


 交通事故の場合、死亡事故でない限りは明日釈放なのに。逮捕=人生終了とかおもっているのかなぁ、自転車でスマホ運転でもあるのに。不可抗力の犯罪者になった人は留置場も刑務所なんだと思う。


 盆明け。


 検事「不起訴にします、手錠と腰縄をはずしなさい。でも、起訴猶予です、反省して二度と罪を犯さないですか。」


 無罪、釈放とは。
 検察を出た瞬間。とんぼが流れるけど。
 でも、スリッパ、短パンで敗れたシャツなのに。
 名鉄乗ってアパートに帰ったわ。


 電車のつり革をにぎって聴いていた。

長渕剛/とんぼ
 智恵子(妻)が待っててくれていた、本当に泣いた。