Adolf庵 亜奴流布の残日録

Adolf庵 亜奴流布の残日録日々の残日録の日記です

「バイブレイター エッチな道具ではありません」

「バイブレーター」とはコンクリート打設には絶対にいる道具で、けっして夜の道具ではありません。振動でコンクリートを型枠の隅々まで行かせる道具です。
 これがないと生コンクリートは綺麗に型枠に密度良くきれいな鉄筋コンクリートの階段とかの基礎ができるのです。

典型的なバイブ、振動する先端がバイブといいます。
後ろの大きな箱は、通称弁当箱といいます。かなりな負荷がかかるインバータです。


今日のお仕事は昨日に引き続き、「コンクリート打設」の解体屋さんから依頼された応援です。

土間コンクリート打ち施工例(車庫・ガレージ)


これはバイブを使っていません、信じられませんが。
とにかく、夏場の「コンクリート」打設は地獄です。
こんな感じですが、マンションとかは終わるまで休憩や食事ができません。


・休憩がない(生コンミキサー車の交換の時)
・影がない常に屋上とか(マンション建設なと)
・足場が悪い(スラブでケガをする)


 誰もバイブを使えないので、おいらの出番。
バイブは二人一組でやります。私がバイブを突っ込む、もう一人は線を持って動きやすくす。
 実はこれが一番楽。


 知り合いのコンクリ屋さんの社長。
「十六夜さんってバイブできるよね。」
「えっ、しんどいやん。糞暑いのに、俺、熱中症になったけえ。」
「変態でしょ、女の子にはAVの見過ぎで大好きなんやろ。突っ込むの。」
「どうでもいいわ、暑くて、おれ、変態ちゃうし。」


 今日来ていた土工さんに「発達障害」があるので、先方の専務さんから指導を言われてました。


 線持ちをしようとしていたので、私は。
 「鉄筋と型枠掃除をやれ。」
 私もバイブが必死でやはり、普通の土工さんにはキレるわけで。


 「早く、鉄筋洗えゃ、左官屋さんが困ってんね。」
 素人やし、なんで打設のポンプ屋さんの次にきついバイブやってのに、おれが洗いまでやんなきゃいけない。


 私は、かみ砕くように彼に教えるのですが、障害特有の「こだわり」とか。
 この業界はつらいと思う、僕は「見て覚えろ」ではなく、やり方を見せるので。


 色々なこだわりがある子なので、一つ一つ、かみ砕くように教える、まず、発達障害の「人のことを聞かない」から、やり方を目の前で見せる、なら、まじめにやる。


 夏場は着替えを仕事用でも二着用意しなさい。
 泥だらけで電車に乗らないでね、土工は長靴=お出かけ着の女性のへりにでも泥だらけで乗る、おいらは一回、クリーニング代を取ったことがある。
  子供の頃やスポーツなら伸びるのに親が放棄しているタイプかな家が貧しくて。
 パラリンピックの奴って、結局、社会的に中流で金があるからスポーツできんのやろ、とか思うわ、部落地区の車椅子の人間がオリンピックってきいたことないぜ。
 障害があつても貧富のさがあるのや、アスリート威張るな、あなたたちは経済的に恵まれているだけや。



hero (holding out for a hero ) 1984 麻倉未稀


 私の教えることは。
 ・電話の内容は要点を話して、手短で。


 ・請負先の人間に「~なんですけど。」はNGだよ。
  おいらだったら、怒って、「何を言って」の怒るかも。


 「現金さんのお金を預かっていするのに、財布を平気に離すなよ。」
 てっか、現金さんだったら即ホームレスやで。


 でも、彼は腐った競馬基地外のおっさんと違って素直でとてもまじめなんや。


 今まで、どうして障害を無視されたのがつらいと思う。


 本人に、重い「発達障害」(自覚がなくて)があるのに無視されてるのは本人には幸せなのかつらいのかわからない。